本作の文章を手がけたのは、1954年上海生まれの作家・編集者、チン・ウンチュン(秦文君)。 児童文学を中心に多くの読者を魅了してきた中国を代表する作家であり、映画化もされた『シャンハイ・ボーイ チア・リ君』は、連載開始から大きな反響を呼び、300万部を超えるベストセラーに。 また、2017年の作品『Xiao Qing Chun』ではIBBYオナーリストに選ばれ、2018年には国際アンデルセン賞作家賞の候補にもなりました。
絵を担当するのは、中国の画家ユイ・ロン(于虹)。 切り絵と鉛筆で描かれたビジュアルは、緻密で色彩豊か。山村の静寂、戦地の高揚感、そして現代の街並みまでを自在に行き来しながら、物語に深い奥行きを与えています。 翻訳者のあとがきによれば、ユイ・ロンさんはこの作品に「ひとりの女性として、母親として、画家として、そして中国人として——中年になった自分の人生のすべてをこめました」と語っています。 まさに彼女の人生そのものが息づく一冊。舞台となる世界を、そっと広げてくれる仕掛け絵本です。